横浜山手西洋館めぐりでは撮影しがいのある建物や庭園が多く、とても楽しめました。撮影した写真とともに、ご紹介します。さあ皆さんも、カメラを持ってでかけよう。
1.横浜山手西洋館とは
横浜山手には、異国情緒があふれる西洋館が佇んでいます。横浜港が開港した頃、港は商業地として発展し、山手は住宅地として西洋館が建てられたとのことで、いまでもその面影が残っています。7つの西洋館は内部を見学することもできます。
2.横浜山手西洋館めぐりのルート
まず最初に、横浜山手西洋館マップを入手しましょう。

この横浜山手西洋館マップは、山手西洋館公式サイト|公益財団法人 横浜市緑の協会にあります。スマートフォンでこのマップを見ながら散策することができますが、各洋館に紙のマップ(A4サイズ)が置いてあり、それをポケットに入れて歩くほうが便利です。裏面には公園や洋館の説明が記載されています。
今回は以下のルートでご案内します。
JR京浜東北線・根岸線「石川町駅」元町口
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山手イタリア山庭園(外交官の家、ブラフ18番館)
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山手公園(旧山手68番館、横浜山手テニス発祥記念館)
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元町公園(ベーリック・ホール、エリスマン邸、山手234番館)
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港の見える丘公園(横浜市イギリス館、山手111番館)
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みなとみらい線「元町・中華街駅」
3.山手イタリア山庭園(外交官の家、ブラフ18番館)
3.1 石川町駅から山手イタリア山庭園へ
JR京浜東北線・根岸線の石川町駅には改札口が3つあり、「元町口(南口)山手イタリア山庭園」を出ます。横浜山手西洋館マップではわかりにくいので、ここだけはGoogleMapを参照するなどして、「大丸谷坂」を登っていきましょう。全コース中この坂が一番急です。健脚の方なら、5分ほど歩けば山手イタリア山庭園に到着します。階段を上がると、スラブ18番館が目に入ります。(ここは裏口のようです。)

3.2 ブラフ18番館

ぐるっと回って、中庭側からブラフ18番館を撮影しています。
「横浜市認定歴史的建造物」

ブラフ18番館に入ります。靴を脱ぐことになります。そのため、着脱しやすく坂道も歩きやすいシューズをお勧めします。
“ブラフ(BLUFF)”とは“切り立った崖”という意味だそうです。山手イタリア山庭園からの眺めは横浜らしい絵になります。

3.3 外交官の家
外交官の家は「国指定重要文化財」です。この写真は裏側(庭園側)から撮影しています。

外交官の家の、サンルームです。こんな部屋でお茶を飲みたいものです。

外交官の家の窓の外に広がっている風景です。

4.山手公園(旧山手68番館、横浜山手テニス発祥記念館)
横浜山手西洋館めぐりの続きは、山手公園です。
4.1 山手イタリア山庭園から山手公園へ
山手イタリア庭園の正面入り口から山手本通りに出て左折し300mほど歩くと、「カトリック山手教会」があります。三叉路の信号機の標識「山手公園北側入口」を確認して右折します。そうすると100mほどで、山手公園が現れます。

4.2 旧山手68番館
公園の中には標識があり、ます。「山手234番館」に向かいます。
(横浜市登録歴史的建造物)
この洋館の裏側にはテニスコートが広がっています。山手234番館は、そのテニスコートのクラブハウスとして使用されています。

4.3 横浜山手テニス発祥記念館
続いて、「横浜山手テニス発祥記念館」に入ります。
ローンテニス初期(1874年~1900年頃)の女性テニスウエアが展示されています。

フタバヤのウッドのテニスラケットが展示されており、何とも懐かしい。
私が最初に購入したテニスラケットは、フタバヤのゴールデンショットでした。45年ぐらい前の話です。

5. 元町公園(ベーリック・ホール、エリスマン邸、山手234番館)
5.1 山手公園から元町公園へ
山手本通りに戻り、元町公園を目指します。横浜山手西洋館マップを見ながら歩けば、道に迷うことはありありません。700m~800mほど歩くと元町公園に到着です。

5.2 ベーリック・ホール
ベーリック・ホールはここまで見学してきたどの洋館よりも大きな建物です。
(横浜市認定歴史的建造物)
素晴らしい外観ですので、ぜひ直接ご自身の眼で見ていただきたいです。

ベーリック・ホールというだけあって、中にはホールがあります。ここではどのように音が響くのでしょうか。機会があればここでの生演奏を聴いてみたいものです。

5.3 エリスマン邸
続いて隣にあるエリスマン邸を訪ねます。
(横浜市認定歴史的建造物)

エリスマン邸に限らずどの洋館も部屋の感じが素敵です。
時間をかけてじっくり見学することをお勧めします。

5.4 山手234番館
こちらは、どなたかの邸宅ではなく、共同住宅だったとのことです。
(横浜市認定歴史的建造物)

6.港の見える丘公園(横浜市イギリス館、山手111番館)
横浜山手西洋館めぐりの次の目的地は港の見える丘公園です。元町公園から港の見える丘公園までは数100mです。道路標識に従って進むと、T字路に行き当たります。そのまま公園に入らず右に曲がります。
6.1 横浜市イギリス館
すぐに横浜市イギリス館があります。
(横浜市指定文化財)

6.2 山手111番館
横浜山手西洋館めぐりの最後は、横浜市イギリス館のすぐ隣にある「山手111番館」です。
(横浜市指定文化財)

この山手111番館だけでなく、どの洋館にもアップライトピアノがありました。
ちょうどピアノの維持のための演奏をしており、観客が私一人という状況で生演奏を聴くことができました。とてもラッキーです。
演奏中に後ろからシャッターを切るのは失礼と思い、写真はありません。

7.元町・中華街駅へ
「山手111番館」から来た道を引き返し、港の見える丘公園を右手に見ながら谷戸坂を下り、みなとみらい線の「元町・中華街駅」を目指します。でもせっかくですから、港の見える丘公園の中を歩いて帰りましょう。
名前の通り「港が見える」公園です。遠く羽田空港を離着陸する旅客機も眺められます。
花々がとてもきれいな季節に来たい公園です。
時間が許せば、山下公園まで足を伸ばすのも一考です。

「山手111番館」から外国人墓地に戻り、アメリカ山公園経由で「元町・中華街」駅へ向かうのも、いい景色が見られます。アメリカ山公園は崖の上にあり、「元町・中華街」駅のエレベータで直接改札口まで降りることができます。「元町・中華街」駅からスタートする場合は、このエレベータで一気にアメリカ山公園まで上がるのがお勧めです。
「元町・中華街」駅で電車に乗らず、そこから元町ショッピングストリートをJR石川町駅まで歩くのもいいですね。
8.終わりに
横浜山手西洋館めぐりはいかがでしたか? 写真はできるだけ雰囲気を伝えられるよう、現在も練習中です。ぜひ皆さんも一度足を運び、写真撮影に挑戦してはいかがでしょうか。
このルートは、洋館の外観だけ見て回るのであれば2時間程度ですが、それではもったいない。洋館の中に入ってじっくりと見学してみてください。半日あれば十分楽しめます。
(了)