1.市河さんとの出会い

 市河麻由美さんにお会いしたのは2024東京マラソンEXPOでのこと。びわ湖マラソンが近づいているが腰痛で困っていると私が話すと、走っているフォームをみればアドバイスできるとのご返事だった。それなら機会を見つけてぜひとも指導を受けよう。そう思って勇気を出して、2024年7月14日(日)にヒビヤライドで開催された「市河麻由美のより快適にスマートに走るためのピラティス&ラン」に参加した。

 その結果、わずか90分のレッスンを受けただけで、私の悩みが劇的に改善されたのである。

2.ピラティス&ランのレッスン内容

  当日のスケジュール
    8:30~9:00 受付・着替え
    9:00~   室内でランナーズピラティス
    10:00   日比谷公園にてフォーム指導&ラン
    10:30   レッスン終了

 最初の1時間はランナーズピラティスで、室内で体のいろいろな部分をのばしたりした。後半の30分は結構な雨の日比谷公園で私の走りをみてもらいながらアドバイスをいただいた。
 実際に教わった内容を以下に紹介する。
 (⇒以下は、そのときに私が感じたこと)

・基本

  ランニングフォーム以前に、日常の姿勢が大切
   ⇒姿勢が悪いのはわかっているが、直し方がわからないんだ

・ランナーズピラティス1

  足の親指からかかとまでの内側を押す
  そのままふくらはぎ、ふとももの内側を押す
  右足を抱えかかとをつけたまま前に倒してふくらはぎを伸ばす
  左足も同様に行う
  骨盤を回す(私はできなかった)
  バランスボールに座って骨盤を回すほうがやりやすいとのこと
   ⇒次々とエクササイズが進むが、こんなもので効果があるのかな?

・ランナーズピラティス2

  横隔膜を押す
  椅子に座って肋骨の下に指を入れ体を前に倒す
  指を少し外に出し同じようにする
  指が真横になったら、左右に曲げる
   ⇒ちょっと刺激があって気持ち良い感じがする

・ランナーズピラティス3

  手をグーにしておへその横に入れてうつ伏せになる
  入れた側の足を左右に揺らす
  入れた側の膝をまげて足の裏を上に向け左右に揺らす 
  手をグーにして腸骨の横に入れてうつ伏せになる
  以下同様
   ⇒これはもしかしたら腰痛に効くかも

・走る準備

  走る前に壁に両手をつき両足を伸ばす
  左かかとをつけたまま右足を前に出すのを数回
  膝は上ではなく前に出す
  逆足も行う

  腕振り改善のため肩甲骨を開く
  両脇を占めて手のひらを上にし、左右に開く 
  両手を左右に開いたり上下させる
  このとき二の腕を開くように意識する
  二の腕はなるべく遠くに動かす

・走りながらの指導

  私は、お尻を押してもらって走ると、走りが楽になった
  このとき押されたからといってお腹を前に出してはだめ
  お腹は後ろに押す感じとのこと
  (参加者ごとにそれぞれ内容の異なるアドバイスを受けた)

 以上が覚えている範囲での講習内容である。参加者全員に対するピラティスのレッスンだけでなく、参加者それぞれの悩みに対して個別にアドバイスしてくださり、腰痛持ちの私にはとても有意義な内容だった。アドバイスしていただいた内容を文章でお伝えするのは難しいので、ご興味のあるかたは彼女のホームぺージを参照し、一度実地指導を受けることをお勧めする。

3.レッスン後の実践

3.1 骨盤回し

 せっかく受講したのだから、この中のいくつかはだまされたと思ってしばらく続けてみた。まず当日できなかった「骨盤を回す」こと。これは市河さんの実演を思い出しながら試み、なんとかできるようになった。今まで骨盤が後傾するのはだめで、なるべく立てる、できれば前傾させたほうが良いと聞いてきた。しかし、そもそも骨盤が前傾しているとか後傾しているというのがどんな状態なのかわからなかったので、対応しようがなかった。骨盤を回すことで前傾、後傾の感覚がわかったのが、今回の大きな収穫の一つである。

 そして自分は骨盤が後傾していることがよくわかった。走るときだけでなく、デスクワークで明らかに後傾していた。だから、私にはここにまだ伸びしろがあると思った。

3.2 腰痛対策

 腰痛については、手をグーにしておへその横と腸骨の横に入れてうつ伏せになって足を動かすことを続けた。膝をまげて足の裏を上に向けてぶらぶらさせるだけでなく、ぐるぐる回すのを追加して行った。これを毎晩続けた。そうしたらいつのまにか腰痛が消えていった。もちろん別の理由もあるかもしれない。しかしこの運動が私にとてもよかったのは確かである。そのため、もうこれをしないと眠れないというほど日常の習慣になっている。日中腰がちょっと重いと感じたときには仕事を中断しこの運動をすると楽になる。そんなわけで、整骨院に通っていたが不要になった。

3.3 ランニングフォームの改善

 最後のお尻を押してもらって走りやすかったことは記憶にとどめておく。そしてレース中や練習中にフォームが崩れてきたと感じたら、市河さんのお顔を思い出し、今市河さんにお尻を押してもらって走っていると意識する。そうすることで実際に立て直せたのがつくばマラソンであった。

4.感謝のことば

 またいつか市河さんとお会いしたいと思う。その時に直接お礼をすることにして、ひとまずこの記事を通して市河さんに感謝の意を伝えたい。

(了)

投稿者

バリー

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