横浜マラソンをベイスターズのユニフォームで完走し、その足で横浜スタジアムで日本シリーズを観戦するという長年の夢まで、あと一歩と迫った2024年。マラソン前日の日本シリーズ第一戦はTV観戦。ベイスターズは3対5でソフトバンクに敗れた。とはいっても、0対5で完封負けも覚悟した9回裏二死から3点返し、ランナー2人おいてバッターは牧。ここでホームランが出れば逆転サヨナラという場面までソフトバンクを追い詰め、第二戦以降に期待が持てる結果であった。
そうして迎えた横浜マラソン。最初に1km毎ラップタイムタイムを記載する。
00-05km 5:36 5:38 5:42 5:30 5:35
05-10km 5:30 5:57 5:20 5:39 5:26
10-15km 6:00 4:53 6:24 5:40 5:41
15-20km 5:18 5:48 5:27 5:37 5:58
20-25km 5:47 5:30 5:30 5:52 5:31
25-30km 5:39 5:36 5:33 7:48 7:30
30-35km 7:44 6:52 6:54 6:34 8:18
35-40km 7:04 7:10 7:25 -:– 14:02
40-42.195km 6:00 6:07 1:16
ネットタイム 4:18:17

スタート直後から胸が苦しく、今日は難しいなと感じながら、サブ4ペースでいけるところまで、できれば30kmまではペースダウンせずに走りたいと思っていた。しかし28km過ぎで難しくなり、差し迫ってはいなかったがトイレでとまる。トイレを出るとサブ4ペーサー率いる大集団が目の前を通りすぎ、一瞬ついていこうとしたが、無理と思ってやめた。
その次のエイドでは、横浜Fマリノスの衣装を着た子供のチアさんが応援していたが、彼女たちをまとめる役の本物のチアさんをちらっと見たら、知っている人だった。地元のバスケットボールのチアリーダーを何年も務めたあと、横浜Fマリノスに移籍したことは聞いていたが、ここで出会えるとは思ってもみなかった。通り過ぎた私は引き返して挨拶に向かった。近づいていくと、彼女はなんか変な人が近づいてきたという表情を見せた。わかってもらえると期待していたのでがっかりし、これで完全に走れなくなる。彼女は、今日出会った唯一の知り合いだった。
サングラスを外せばよかった。そして帽子を脱いで白髪を見せれば私だとわかったはずだ。ベイスターズのユニフォーム姿でサングラスをしていたのでは、わからなくて当然だ。こんなことを考えながら、残りはダウンジョグのつもりで走った。そうなると余裕が出てきて、ベイスターズのユニフォーム姿のランナーとおしゃべりしたりしながら走る。横浜マラソンはこれでいいのかなと感じた。
サブ4ペースの28kmまでラップタイムがぐちゃぐちゃなのは、距離表示が大きく間違っているためであり、自分としてはほぼイーブンペースであった。つくばマラソン4週間前に28kmのペース走をしたことにする。
レース中は沿道の大勢のベイスターズファンから声援を受けた。「今夜は勝つぞ!ベイスターズ」と声を掛け合った。横浜スタジアムで日本シリーズが開催される日に横浜マラソンを走ることができて、これ以上幸せなことはない。
【反省点その1】
自分の体調と天候(暑さ)を考えると、明らかなオーバーペースだった。だからといって、最初から設定をキロ6分に落として走ることができないのが、ランナーの性だった。
【反省点その2】
直前の水曜日、朝起きると頭痛と発熱。しかし薬を飲んで夜は有明サブアリーナへ東京羽田ヴィッキーズの試合を見に行った。当日券で観戦予定だったら絶対にいかなかったと思うが、シーズンシートを確保してあるため、少々無理して出かけた。
風邪を引いたのは横浜スタジアムでの雨中のパブリックヴューイングの時と思う。カッパが軽装でかなり濡れた。次の日も雨で今度は山にも行けるモンベルのレインウエアで観戦したが、その時はすでに手遅れだったかもしれない。あるいは日本シリーズ進出決定の月曜日に、2~300人とハイタッチしたことが原因かもしれない。これだけの人数の中にはコロナやインフルエンザに感染している人がいてもおかしくなかった。しかしリスクがあるといっても、クライマックスシリーズのパブリックヴューイングを見に行かないという選択肢は私にはなかった。
マラソンよりバスケや野球観戦を優先した結果まともに走れなかったと言い訳することはできない。サブ4ペースで走っている間はずっと胸が苦しく、咳き込んだりもした。
【反省点その3】
日本シリーズ開催中ということもあり短パンもベイスターズにしたが、これはランニング用ではない。少し走って汗を吸うとずり落ちてきて走りにくいことこの上ない。走りながら何度も手で持ち上げ、ポーチのバンドの中に挟んだ。上は直接ユニフォームを着るわけにいかないのでアンダーウエアを着ていた。重ね着するには暑すぎる天候だった。キャップはランニング用の薄手ではなく厚地で、汗で重くなった。ベイスターズのバンダナも生地が厚く扱いにくい。暑くてどんなウエアでも汗を多くかいたとは思うが、このウエアを選択した時点で失速確実であった。

【反省点その4】
沿道からの声援に合わせ、「絶対勝つぞベイスターズ!」と叫んで右手を振り上げたときに、右上のランナップが外れてしまったようで、アスリートビブスがブラブラして走りにくかった。トイレに止まったときに、左下のランナップを外し、右上を留めた。これでタイムロスしてしまった。
【反省点その5】
道中、食べ過ぎたように思う。
・食べたラッキー給食(記憶にあるもののみ記載)
昔ながらのシウマイ(崎陽軒)、ヨコハマキャラメル、横浜チョコレート「赤い靴」、シーガルアーモンド(エクスポート)、浜くらフィナンシェ(山崎製パン)、コカ・コーラ
・食べずにポケットに入れ持ち帰ったラッキー給食
橫濱レンガ通り(ウイッシュボン)、横濱ハーバーダブルロマン(ハーバー)2個
・食べた一般の給食
最中、塩分タブレット、ラムネなど。
バナナは丸ごと1本渡され半分食べて残りはすてた。
・その他
持参したジェル3個は摂取した。
レーズンは結構大きな袋ごと渡され、袋が開けられずそのまますてた。(ごめんなさい)
崎陽軒のシュウマイは美味しいが、口の中に味が残り次の給水まで違和感があった。サイコロキャラメルやチョコレートは開封まで時間がかかり、走りながら食べるのに無理があった。
【反省点その6】
本命は「つくばマラソン」と思いながら横浜を走ったこと。あまりに準備不足だった。タイムを狙うレースでなかったのは確かであるが、目の前のレースに最善を尽くさなかったことも事実である。フルマラソンはそう何度も走れるわけではないので、一つ一つ大切にしていきたい。要は「走り切る覚悟」が出来ていなかったわけであり、これが最大の反省点であろう。
【横浜マラソンに望むこと】
距離表示は正確にしてほしい。特に前半は高速の下でGPSの受信状態があまりよくないので、ガーミンでは時間だけしか正確に測れない。だから距離表示が重要になるが、±100mも誤差があると、自分のペースが客観的に測れない。
さらに、みなとみらい7kmランといっしょにスタートするのはやめてほしい。スタート地点には周りに多くの7kmのランナーがいたが、その人達はかなり速いか、あるいはファンランで遅いため、スタート直後に混雑しているとき危険である。
その他の運営は、少しづつではあるが改善されてきていると感じた。
以上をまとめると、横浜マラソンはまだ10月で暑いので、サブ4を狙うというより、横浜を楽しく走って、11月のレースに備えるものと割り切ったほうがよさそうだ。
総じていえば、楽しいマラソンだったと思う。
取り急ぎの報告はここまでとし、後日DeNAベイスターズ日本一のことや写真なども含めて、もう少し書こうと思う。
なお来年の日本シリーズは横浜スタジアムでの試合(があるつもりになっているのがファンというもの)は平日なので、横浜マラソンとは重ならない。そのため横浜マラソン2025はエントリーしない予定である。